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名前

 今日も退院診察をして「産後の経過も順調ですよ。退院OKです」
診察終わりに患者さんにプレゼント。手形、足形、顔写真そして名前が決まっていれば命名用紙をお渡しする。僕もその時初めて名前を確認。
 さて我が子にどんな名前を付けたのかな?
 
 なるほど、この名前はお父さんの名前から一字取ったんだ
 ああ、今の季節だからこの名前
 上のお子さん達の名前からの繋がりでつけたんだな
 流行りの名前、可愛い名前、かっこいい名前・・・名前はそれはもう百花繚乱といった感じ。
 そりゃこれでこの子は一生この名前で呼ばれるんだから気合も入ろうというもの。
 みんな一生懸命考えた跡が忍ばれる。だからみんないいお名前。
 みんなからたくさん名前を呼んでもらって元気に育っておくれ。のちに著名人として名前が出たときに「あっ!この名前は」ってなことになったらうれしい。
 
 自分の子供達の命名の時もだいぶ考えた。画数とか口に出した時の語感とか読み間違えしないようになどあれこれ考えて最高の名前をつけたつもりだ。
 もちろん名前だけ良くしたからって当人の中身が良くなければってこともわかってる。
 ただ適当な名前つけてよくない人生を歩まれ「あ〜、もっといい名前つけとけばよかった」
と後悔はしたくないしね、ってことを父親から言われたことがあって非常に納得したので自分もそうした。
 あとは各々自分の力を出し切れるよう頑張っておくれ。
 
 そういう自分も、良い名前をつけてもらった。
苗字より名前が目立つのでずっと友達から「龍之介、りゅうのすけ」と「下の名前で呼ばれるから後輩から「ずっとあだ名かと思ってました」とか「苗字なんでしたっけ」とか言われた。
 自分の年代ではなかなか珍しい名前だったが最近割と見る。というかどうやら同姓同名が結構いるようなのである。
 ネットで名前を検索するとミュージシャンとか学生とかスポーツ選手とかどんどん出てくる。
 そういえば、何かの会合で名刺交換した時に「同姓同名の知り合いがいます」と言われたこともある。
 じつは僕の名前の画数がかなり良いのである。苗字1字に名前3文字で収まりも良いし付けやすいから多いのかな。
 同姓同名同士でどこかで一同に介してみても面白いか?
 
 先日芥川龍之介の手紙が見つかって自分の名前を間違っていると相手に怒っている内容で、その時の間違いは「介」が「助」になってたらしい
 
わかるわ〜
 
これは僕もよく間違えられるんだよな〜。
 
 あと「龍」が「竜」だったり「之」が「ノ」だったり、稀に読みでも「たつのすけ・・さんですか?」ってなんでそんな読み方するかな、なんてのもある。
 
 でも祖父の間違えが一番すごくて子供の頃遊びに行くといつも「おお、龍太郎ようきたの」と呼ばれてた。すごく可愛がられていたし、いちいち間違いを指摘するのもなんだったのでずっとそのまま「うん、うん」と返事してた。多分亡くなるまでずっと龍太郎と思われていたと思う。
 
 これからも皆さんどんな名前をつけて来られるか楽しみだ。

Comment

  1. ひろ より:

    本当に子供の名付けはめっちゃ考えました。
    読みやすく、覚えやすく、字画がよくて、願いを込めた名前を・・・と思って考えました。下の子には、どこか上の子と関連をもたせたくて、さらに考えました。そのせいで、下の子は産まれるギリギリで決まりました。私達夫婦は、納得がいく名前ですが、本人たちにとってはどうかなぁ・・・と。名前をつけるって、本当に難しい。

    本人達にも気に入ってもらえてるといいのですが・・・。

  2. 林龍之介 より:

    いや〜分かります分かります。
    うちも名前がなかなか決まらないので家族は子供を「赤ちゃ〜ん」て呼んでました。
    ひろさん夫婦で一生懸命考えた名前ならきっと子供さんも気に入ってくれると思いますよ。

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