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令和2年

 新しい年を迎えた。そして昨年病気が判明してからちょうど1年が過ぎた。まだまだ治療は継続中だが治療や体調も順調に回復しており本当に良かった!ここまでの道のりはすごく長かったような気もするし、短かったような気もするが、感慨深いものがある。これも皆さんの応援があったおかげと思います。ありがとうございます。
 今回病気になって良かったこともある。
無理をしなくなったのですっかり憑き物が落ちたように楽になった。大学勤務時代はかなり精神的に追い込まれていたが体力には自信があったし、無理をしないことは手を抜くように思えてイヤだったので相当無理をしていた。宇部で開業をはじめる準備はまた大変だったが開業すると精神的にはかなり楽になったのでこれなら大丈夫と思っていた。しかし今思えばそれでも無理をしていたのかもしれない。無理しない理由もあるのでこれからもこのくらいのペースでいこう。
 病気になってもう一つ良かったこと。
今まで当たり前だと思っていたことがとてもありがたく、楽しいことなんだなって実感出来るようになったことだ。診療を普通に出来ること、患者さんと外来でたわいない話をしたり、お産の時に励ましながら無事出産に立ち会えることが素直にうれしい。またほとんど外出しないので病院と家の往復だが家で普通に食事して子供達や嫁とたわいもない特に代わり映えの無い毎日を過ごすことがとてもいとおしく感じる。楽しいことを求めて色々刺激的なことはなくってもこうやって一日一日が十分満ち足りた気持ちになれるようになった。
 この一年で自分の人生観はものすごく大きく変わったし、人間的にも一皮むけた気がする。
一皮むけたと言うことで1月に入ったしイメチェンした自分をもう隠さずにいこうと診療中はマスクだけにした。さて、患者さんからなんと言われるのだろうかと期待してみたが・・・これが全く、誰も、何も、言われない。ちら見されたり、会話がおざなりになったりするが最後まで何もなかったかのように診療終わって出て行かれる。職員は数日で見慣れたそうですし別に気は遣われなくて良いですよ〜。
というわけで今年も治療に診療に今のペースでがんばりますのでよろしくお願いします。

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