
お花見
先日桂米朝さんが亡くなられた。上方落語の大御所で僕の好きな落語家の一人だ。89歳なら大往生だ、と思うけどやはり残念。「地獄八景亡者戯」の中で主人公が地獄巡りをしていると、その中に寄席を見つける。出演予定者をみると桂米朝!「米朝て名前で死んだ落語家はまだおらんはずやが?」「横んところみてみい、近日来演と書いたある」行かれたのは天国と思いますが。ご冥福をお祈りいたします。
早速久しぶりに米朝さんの落語を聞き直してみる。
やはり今の季節は「貧乏花見」か。貧乏長屋のみんなが集まって花見に出かける。お金なんかないから、たくわんを卵焼きに、むしろを毛氈(もうせん)に見立て、お茶を一升瓶に詰めお茶か(酒)盛り。注いで注がれて酔ったまね。注がれた器をのぞき込んだ奴が「今日は験がええで、酒(茶)柱が立ったある」やけくそだけど花見の雰囲気も手伝ってみんなご陽気。こういうばかばかしい陽気な話がまたうまい。うちの病院も仕事はしっかりしながらみんなで明るく仕事できるようにしたい。
そろそろしま産婦人科も一周年。みんなと話したがお花見は、外でするには場所取り、買い出し、あと片付けといろいろ大変でなかなか出来ない。結局昨年度に続き今年も花見はせず、お店で一周年パーティの予定。お花見は家族で行くかな。
医学部生実習
先週、山大の医学部5年生による市中病院での院外実習があった。2年前より山大で始まった試みのようだ。宇部に開業してすぐの僕だったが、元々大学で教育連絡主任を約4年間していたこともあり、早速山大から依頼されたのでお引き受けした。当院には二人の5年生が実習に来てくれた。期間中実習にご協力いただいた患者の皆様本当にありがとうございました。二人ともとても熱心で、多くのことを学び、非常に満足して帰ってくれたようだ。
大学の実習では特殊でまれな疾患を数多く経験できるが、日常生活の一部として身近に行われている診療は当院のような所でなければなかなか知ることはできない。その意味でこうした実習は色々大変なこともあるが非常に重要である。自分としては学生に久しぶりに色々教えることができて楽しかった。まあ、学生はどこの大学でも同じなんだなと分かってちょっとうれしかった。学生の年齢はだんだん自分から離れていき、もうすでに自分の子供の年齢の方に近いのでかわいくみえてくる。年のせいか?イヤイヤ。でもこれで山口県医療の将来のため、また新たな産婦人科医の増加にと少しは貢献できるかな。
同級生
ぼちぼち宇部で開業して1年になる。ホームページ等で名前を出しているから昔の友人がときどき訪ねてきてくれて楽しい。
この前も久しぶりに中学時代の友人が来てくれた。
彼とは中学卒業後も大学頃までは少し会って遊んだりしたけど、それ以降ずっと会っていなかった。その後どこでどうしているのか連絡も取れず、ずっと気になっていた友人だった。今回その彼がたまたま宇部に帰ってきて他の友達に連絡取ったときに僕が宇部で開業しているのを聞いたらしい。
本当に懐かしい、元気そうで良かった。会ってすぐ中学の頃に戻っていった。先のことなんか何にも考えず、好きなことして過ごしてたなあなんて昔話に花が咲いた。もう一人いた友人が音楽室とかでピアノ弾きながらよく歌ってたりして楽しかった。
でもその後の彼の人生を聞くと苦労も色々してて大変だった時期もあったらしい。
しかしそれにしては彼の顔は変わっていなかった。白髪もない。こんなに変わっていないのも珍しいんじゃないか?同級生によっては老け込みすぎて、会ってもしばらく誰か分からないこともあるのに。
僕も昔からもともと老け顔だったこともあってあまり変わっていないらしく、最後までおたがい全然変わっていないなあと言い合いながら分かれた。
僕もけっこう苦労はしてきたとおもうんだけどなあ。
