3年目
1月に引き続き2月もブログが月末ぎりぎりになってしまうのは、2月が28日までしかないから、ということに今頃になって気がついた、なるほど。
さらに前回のブログにも書いたが今年に入ってから治療内容が変わってだるい日が長引くようになってしまい、なかなか思うように身体が動かない。おかげで一時精神的に追い詰められダークサイドに引き込まれそうになったがスタッフから助け出され、今はまたいつものどおりまったりしてる。だるいときは加藤先生にちょこちょこ代わってもらいながら診療は問題なくやっているのでありがたいことだ。
ここまで書いて読み直すと、これじゃ病気が悪くて調子が悪いと勘違いされそうだがあくまで薬の副作用であって治療は県内初の腫瘍専門医の先生と去年よりタッグを組み、順調にいっていますのでのでご心配なく。
病院の方は宇部市内の新規コロナ感染者も出なくなり、山口県内のコロナ感染状況がステージ2に下がったのでまた立ち会い分娩再開しました!
もちろんこれまで通り感染対策は講じながらですし、感染状況によってはまた再開、中止するかもしれませんが、立ち会い出来そうなときは少しでもしてあげたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
山口県もコロナワクチン接種が始まるようなので(といってたら3月初旬の開始予定が白紙撤回されちゃった)効率よく抗体保有率を上げて一気にコロナ収束!・・・と早くなって欲しいなあ。ただワクチン接種については妊婦さんからの問い合わせが最近とても多く、皆さん心配されているようです。国や産婦人科の学会から情報は次々提示されていますが、何せデータが少ないため安全性など確定的なことが言いにくいのが実情です。少なくとも器官形成期(妊娠12週)以降の妊婦さんであれば接種を否定するものではなく、医療従事者や重症かリスクを有する基礎疾患をお持ちの方は接種を考慮する、パートナーや家庭内のワクチン接種を考慮するなどいわれています。良く納得された上で接種を決めましょう。ご心配であればご相談に乗りますよ。
さて2月に入って実は病気の治療もこれで3年目に入った。去年も思ったが、3年目で今くらいの体調なら良い方なんじゃないのか。またまた新たな気持ちでまったりがんばっていこう、っと。
しかし普通こういうときは5生率とかで表すが、やれやれまだ半分も行ってないのか・・・長いぞ。
相変わらずとても遅い新年の挨拶
毎年1月はなにかと色々あってブログが遅くなる。今回は新年に入り治療内容が変更になってしまったので副作用の調子が読めずに結局こんな時期になってしまった。
世間は今年に入っても新型コロナ感染一色で大変!ワクチンの進捗状況も気になるところだがまだまだ先行きがみえない状況は続きそうだ。
そんななか宇部市内の病院ではクラスターが発生して一気に身近なところまでせまってきた、そんな感じ。
以上の状況を鑑み、本当に断腸の思いですが立ち会い分娩をまた中止にしました。感染状況の改善をみながら出来るだけ早く再開はしたいと思いますがそれまでは何卒ご協力の程よろしくお願いいたします。
この話をすると皆さん中止に納得はしてもらえるけどとても残念そうな表情をされるのでこちらとしても本当につらいです・・・
僕自身は病気の治療開始から2年が経ち色々な人からの応援、手助けもありなんとかここまできたが、もう一つがんばれた理由は
「産婦人科で良かった〜」
ということ。
お産をがんばって産まれてきた元気な赤ちゃんをみるお母さん達の満面の笑顔は見ているだけでものすごい勇気づけられる。赤ちゃんの生命の持つたくましさ、力強さを肌で感じることで自分の治療に対する気持ちを前向きにさせてくれる。(悪い面だけ見て産婦人科医のなり手がなかなか増えてこないのは本当にもったいないことだと思う)
そんな妊婦さんへ少しでも恩返しできるよう、不安にならないようにこれからも病院として出来ることはしたいと思うのでみんなで一緒に乗り越えていきましょう。
そういえば先日古い友人からの応援メール
僕が柔道部だったことになぞらえて
病気の治療は「一本勝ちじゃ無くても有効の積み重ねで勝ちをつかみ取ろう」
うまいことを言う(勝手に使わせてもらったよ、いっつあん)
あと治療内容が変わってもう一つの影響は
また髪が抜ける・・・。
せっかくここまではえたんだけどな〜(いやいや大して生えてない?)
この年の瀬
さあ師走だ!年の瀬はなにかと慌ただしい・・・と思いきや、様子が違う今日この頃。コロナは事実上の第3波まっただ中でわくわくするというよりぞわぞわする。
忘年会は全て中止となり、(当院の忘年会も泣く泣くやめました)コロナでほとんど出かけることもなく(そもそも病気でずっとす巣ごもり中だが)走り回るようなこと(師走)もないなあ。クリスマスケーキやおせちの予約、年賀状の準備をするから年末を意識するけどなんだか気持ちが落ち着かない。
でも自分にとってこの一年が無事暮れていくことについては昨年以上に感慨深いものがある。
「長かった〜〜〜!!!」
というのが正直な気持ち。
普通このくらいの年齢ともなれば(どのくらいの年だ?)お決まりの文句は「もう今年が終わるよ、あっという間だ。年を取ると一年経つのがどんどん早くなるね〜」って感じが普通だが、僕にとってはここ最近の人生の中でも最長に近いくらい長く感じた。
昨年末の病気判明から1年半もの点滴治療を受け、紆余や曲折がありまくりを続けてきたがなんとか経過は良い方向に。
そして7月にはなんと手術してもらえたことは大きな出来事だった。入院中も色々あったが無事退院でき今はまた点滴治療継続中である。
全体的には術後の体調はこれまでになく安定感が増してきている。点滴した数日はダメダメだが、それ以外はあまり診療を休むことなく続けていけるってのはすごい。(自画自賛)
もちろん加藤先生をはじめスタッフの協力無しではとても病院を分娩を続けていくことは不可能だったので感謝、感謝である。コロナで忘年会が出来なかった分はGo toイートのチケットをスタッフにプレゼント。せめて家族でおいしいものでも食べておくれ。
大変な経験をしたが、自分としては人間的に成長しているってことを実感する。特に人生観について真剣に考える機会があったことは自分にとって大きな財産になった。毎日を何のためにどう生きていけば良いかが何となく分かりはじめ、肩の力が抜けていき、色々な事象に対する視界が一気に広がることですべてが楽しめるようになった。この感覚を診療に生かせば患者さんに対してまだ役に立つことはあるんじゃないかと考えている。この調子でもっと成長していければ良いな。(かといってそう何度もこんな経験はしたくないが)
スタッフがこんな病気になるのはつらいのでこれを良い機会と考え、積極的に健診を受けるよう全面的に補助することにした。
また県内ではコロナ禍で健診率が減少しているということですが、コロナと健診は分けて考えみなさん健診はちゃんと受けましょう。つらい思いをするのは僕一人で十分です。宇部市の受診券も一部2月一杯まで延期されたそうですよ。
それにしても寒くなってきた。特に頭がちょっと寒い・・・
仕事も終わって自宅のリビングでゆったりしてると後ろから『ふ〜っ!、ふ〜っ!』と髪に風が当たる?!ん?
「おい。なにやってんの?」
振り返ると下の子が後ろから髪に息を吹きかけている。
『まだまだやね』
「いやいやジャングルみたいに結構伸びてきたやろ?」
『まだ草原の草程度やね』と言いながら頭をペしペし
失礼なやつだ。
しかし最近微妙ながらも伸びてきたので髪を切ってきた。
家に帰ると
『あれ?お父さん髪切ったの?』
「おう、前髪がうざいから」
『笑』
さて来年もしま産婦人科はスタッフ一同がんばっていく所存ですのでよろしくお願いいたします。
記念写真
10月に入ってなんとか山口県内の新型コロナ感染が落ち着いていたので立ち会い分娩を再開して一ヶ月。
やっぱり一人だけでも付き添ってくれる家族がいると患者さんの気持ちは全然違う。
もちろん感染対策はしっかりしながらだし、国内の感染状況も踏まえながらでいつまた中止になるか分からないができるうちはなんとか続けていきたい。
ただ入院中の面会は相変わらず中止しているので生まれた赤ちゃんに家族が会えるのは退院の時が初めてということも良くある。
だから退院写真の時はみんなの笑顔もほんとすてき。
お見送りで車に行くまでも抱っこしたお母さんの横でみんな赤ちゃんに寄り添いながらかえっていく。家に帰ったら熱烈歓迎されるんだろうな。
自分の初めての子供の時はいっぱい写真を撮った。
家族で集まったとき,何かの記念日、遊びや旅行で出かけたとき等々。
でも初めて幼稚園のお遊戯会で見た光景にはびっくりした。観覧席が記者会見さながらのカメラの数で三脚立て、すごい望遠レンズでみなさん手当たり次第に我が子を撮りまくる。動画なんかは下手すると開会式から全部取ってる人もいる。
お〜、こりゃすごい!ちょっと圧倒された。イヤみんなここまでするんだ!うちはちょっと・・・とか思ってたが気がついたら自分たちもやってた。まあ下の子になるにつれ徐々に情熱が減っていくが(イヤもちろんみんな同じようにかわいいんだけど)子供たちの記録は自分たちがしてあげなければ形に残らないと責任感に駆られがんばって撮ってきた。
その考えで子供の成長記録を考えると妊娠中お腹の中にいるときの写真は超音波でないと見られない。お母さんも胎動があるから元気かどうかは分かっても何をしてるかは超音波でないと分からない。
だから妊婦健診の時は心がけて色々撮ってあげようと思ってがんばる。今どんな格好で何してるのか出来るだけ分かるように見せてあげる。写真も撮ってあげてるし,スマホなど動画撮るならどうぞと言ってる。割と採算度外視で色々しているのであんまり写真あげるとスタッフからあきれられるが、まあせっかくきれいに撮れたんだし次回妊婦健診できれいに撮れるかも分からないので・・・、まあいいじゃない。
気持ちとしては毎回お腹の赤ちゃんに会いに行くって感じ。今は外来で家族の付き添いもしていないので家で赤ちゃんの様子を伝えてもらうためのお手伝いしているという感じ。
自分も良い写真が撮れると,そしてそれをお母さんが喜んでくれるとこっちもうれしくなる。
産まれた後すぐ、そしてその子が大きくなったとき産まれる前からの記念写真見てみんなが笑う姿を想像してちょっとほくそ笑む。
最後は段々みえなくなることも多いので残念そうにされるとこっちもちょっと残念。
もちろん医学的に発育や異常がないかもがんばってちゃんと診ます。
さて今日もお腹の赤ちゃんにいっぱい会ってもらおう。
退院1ヶ月とのど
安倍首相から菅首相へとバトンタッチされ、台風も大過なくコロナも少し下火になってきたなあと思っていると最近なんだか朝夕が涼しい。
どうやら秋になってきたようだ。
退院して約1ヶ月。引きこもり状態であることは退院後も相変わらずだがそれでも入院に比べればとても自由な生活を満喫している。体調はもう手術前に戻ってきたし,食べるものもおいしいので体重も戻ってきた。(そろそろ注意か)とは言ってもまた術後治療は再開され今後も通院しながら当分続けていくので診療全部自分でやるなんてとても無理。調子が悪い日は加藤先生に任せるし、引き続き焦らずいくことにしている。
自分の体調が良いかどうかのバロメーターはのどの調子で判定している。
昨年病気が分かった初期の頃は身体はぼろぼろで声もかすかす。元々滑舌が悪いのと声が小さいので聞き取りづらいとよく言われるが体調が悪くなるとさらにひどくなり、これに声のかすれが加わるのでこの頃は自分でもどうかと思うくらいひどかった。治療が始まり体調が戻るにつれ徐々に低空飛行ながら安定し、手術後どうなるかとも思ったが今は診療していていても声は出ているし患者さんへの説明なども良く伝わってると思う。
自分の声は男性の中でも高い方だが甲高いわけではないらしく癒し声だと言われる事もあるが(僕がいったんじゃないです)ただ調子が出てくると早口になってしまうので困る。(せっかち)分かりにくいところあったら聞き返して下さい。
こんなのどの調子が良いときに歌うと声に張りとのびがあってとても良いんだけどコロナで歌いに行けないのが残念。
まあこの調子でしばらくいこう。
前回もブログに書きましたがその後も外来でブログで僕の病状を知りましたと心配して下る方がほんとに多くおられ恐縮しきりです。ありがとうございます。
退院しました……
え〜報告ですがなんとかお盆頃に退院しました。
「あらもう2週間前じゃない,早く教えてよ〜」
と思う方もおられるかもしれませんが,実は管を残して仮退院してまして……ようやく最近無事に抜けたとこなんです。
主治医やスタッフの方に色々わがまま言って申し訳なかったのですが皆さん良くしていただいて今回無事報告できたたという感じです。もちろん管理はしっかりしてもらっているので経過は順調です。
そして退院後すぐより早速診療を再開してます。といってもみんなから口を酸っぱくして
「まだ安静にしなさい!」っといわれているので、ちゃんと体調はみながら「これはリハビリだから」と言い訳しながら本当にちょっとずつ外来、お産に付いたりしています。
でもやっぱりいい!病院にいるといるだけで気持ちがしゃんとする。少し動くだけで疲れるけどいるだけで安心する。
なにより患者さんに会えてうれしい。患者さんの方から逆に「おめでとうございます」とか「良かったですね」といわれると色々ご心配をおかけしたようで恥ずかしいけどうれしいです。
まだこれからも治療はありますが、細く長く診療はしていきますのでよろしくお願いします。
このブログ見ましたとかこれで病気のこととか入院を知りましたと多くの方から言っていただきました。相変わらずのほんわかしたブログで申し訳ありませんがこれもぼちぼち続けていきます。
加藤先生も書いてくれると思います。
さてこのブログをあげようと思っていたら安倍総理大臣が以前からの病気が再発して緊急辞任のニュース!
山口県出身の首相として長期政権を担ってこられていたが、やはり病気を抱え身体の相談しながらの両立は大変だったと思います。僕も多少似たような状況に置かれた身として(大分違いますが)その大変さはよく分かります。辞任については本当に苦渋の決断だったのだと思いますが、まずはしっかり治療に専念されて下さい。
入院の日々 part2
さてさてまだ入院中である。
前回ブログから間もないので「まさかこれは何かあったのでは?」
と思われる人もおられるかもしれないが、いえ、暇なだけです。
やっと最近になって暇だと思える程度に身体の調子が良い日が増えてきということであり、
「そんなに暇ならもうすぐ退院か」と言えばそうはいかない。
というのもまだ身体に管が入っててこのままじゃまだ帰れないんです。
何かしたいんだが出歩こうにもコロナの影響で院内から出られず、かといって誰も面会にも来てもらえず。特に最近コロナ感染者増加でさらに病院の面会が厳重になってしまっており、さらに面会が厳しくなってしまった。
読みたい本もなかなか手に入らず、本も持ってきたが集中力が落ちててなかなか読む気にならない。しょうが無いから音楽聴いて何となく過ごす。
そうしてたら最近テレビを以前よりたくさん見るようになってしまった。
家ではニュースと気に入った番組少し撮りため一気に見たり、後は動画配信サービスのドラマをみていたが、入院中は気力、体力が無いのではまって長時間見る気になれない。
おのずとニュース、ドラマやバラエティ番組を適当にばらで見ている。
しばらく見てなかったけど色々やってるんだな。「へえ、最近こんな番組もあるのか」となかなか新鮮ではある。
その中にあってこの入院中割とはまったのがNHK朝の連続テレビ小説だ。
これまでの人生でこの番組はほとんど意識したことがなかった。そもそもこの時間帯は見られない。しかも15分しかないので録り溜めてみる気にもならないし、またシリーズが長い。
でも入院してると8時に食事が出てくるので自然その間動けず、テレビを見るとちょうど始まる。15分で終わるので食事の間でちょうど見られる。
何となく見始めてみると毎回15分の間でも飽きさせないよう展開が早く、引きがうまい。しばらく見ていくうちに主人公たちに感情移入してしまい次々起こる展開に一喜一憂して先が気になる。気がつくと話に引き込まれて毎日ずっと見てる。なるほどこれはおもしろい。
昔産婦人科に入局してすぐ出張病院の婦人科病棟で仕事していたとき
毎朝患者さんのところに挨拶に行っていた。あるとき食事の時間ならみんないるはずだからと部屋に行く。
「〜さん、調子どうですか?」しかし「は〜大丈夫です・・・」ん?いつもは話し好きの人なのに生返事。話を続けようにもそんな感じで気もそぞろ。よくみると患者さんの視線はずっとテレビから微動だにしていない。周りを見渡すとほぼみんなテレビに釘付け。
「あ〜、連続テレビ小説がある時間は行っても話は無理なんだな。」
そんなにみんな見るものなんだとその時初めて知った。特にその頃の方が婦人科も入院期間長かったし時代的なものもあるのかはまり度は今よりすごかったように思う。
でもシリーズによっては間違ってその時間帯に行っても患者さんは普通に応対してくれるので「あ〜、今回のシリーズはおもしろくないんだな」と病棟でだいたいの視聴率が分かったものである。毎日続く入院生活になかでほんのひととき違う世界の中に浸れる幸せな時間なのかもしれない。
自分も今同じ事を経験している。この病気や入院してからこんな風に幸せを感じる規模がどんどん小さくなっていくが案外幸福ってこういうことかもしれない。
入院の日々
さて前回ブログでは入院についてお知らせしたところ、応援メールをいくつもいただき本当にありがとうございました。
というわけで今回は入院経過中のお話。
予定通り7月初旬に入院し大手術だったようだが(全身麻酔だったので術中のことは話で聞いただけ)ドクターの皆様のおかげで無事終わった。
今はまだ術後管理のため入院療養(長くかかるのは予定通り)を続行中である。
最近やっと周りの状況にも目が届くようになってきた。といっても病院はコロナの影響で面会謝絶となり、自分自身も簡単に外に出られないので「リハビリですから動きましょう!」といわれても動く場所がほとんど無い。結局その生活のほとんどを病室で過ごすことになる。もともとインドア派だし、ほぼ連日雨が降っていたのでそこまで我慢できないわけではないがやっぱりもやもやする。
今は音楽聴いたり、本を読んだり、テレビをみたり、窓の外の景色を眺めて過ごすとらわれの身のような非日常生活が続いている。昼間っから病衣ばっかり着ていたら病人みたいな気持ち(病人なのだが)になるので時々私服を着て過ごして気分転換。
以前知り合いが入院されたときも入院してこんな病衣を着ていたら気持ちまで病気になってしまうと私服を貫いたりした気持ちがよく分かる。だれか着ていても気持ちが前向きになる病衣を開発してくれないか。
さて外では蝉がじーじー鳴いてる。よし夏本番か!?と先週くらいから思っているがこの時期に来てまだ梅雨があけない。蝉たちも雨と雨の間で頑張って鳴いてる感じ。せっかくやっと土から出てきたんだろうにこれじゃ本気で鳴いて良いかどうか考え込んでるんじゃないのか?
入院中も世間ではずっとコロナ感染問題は続いており、それに加えてまた九州での水害・・・熊本は大丈夫か?久留米はここ数年毎年浸水被害に遭っているのではないかなどと心配はするが何もできず病室でやきもき。とくに豪雨災害まっただ中の頃は自分自身が今振り返ってみても「あんときは事によったらかなりやばかったんじゃないか?」という状況でそれどころではなかった。ドクターやスタッフの迅速、的確な対応で1週間くらいで最悪の状況から脱したがあれはきつかった。術直後のICUで一日過ごしたときもきつかったがそれ以上だったかもしれない。
しかしそのきついときでも食欲は何とかあったし(意地汚い?)のど元過ぎれば何とやら、そもそも過ぎたことをずっとくよくよ考えるのは性に合わないので(懲りない性格)これまでの経過含め結果的に一歩一歩ゆっくりと着実に前に向かって進んでいるならそれで良いか、というのが今の気持ち(術前貯蓄していた体重もちょうど消費されて良いところで安定してるし)さらに今回の入院で患者さんの気持ちも改めてよく分かった。非常に多くの得がたい経験をさせてもらってこれからの医師人生において大いに役立つ経験であったと思う。
さて体調も落ち着くと気になるのはやはり病院のこと。
患者さんはみんな問題なく順調にいっているであろうか。加藤先生、スタッフも大変じゃないだろうかと言ったことが気になりほぼ毎日定期的に連絡は入れている。
いまのところ大きな問題も無いようでほっとする。
ただ電話をかけると忙しいときもあり、ちょっと今忙しいのでといわれ、そういうときは手短に確認したら早々に話し終わる。
ちょっとさびしい・・・
まあみんな良い働きをしているのであろう。
退院まではもう少しかかるようだが、しま産婦人科に帰ったら早く仕事復帰したいと思えるようになったのも元気になった証拠かな。(どうせすぐ仕事しようとしてもスタッフからたしなめられるような気がするが)
もうしばらく留守にしますが、早くみんなに会いたい気持ちでいっぱいです。もう少しお待ち下さいね。
ここだけのお知らせ
コロナコロナで気がつくと今年のブログは新年の挨拶以来ずっとこの話題である。当院ではまだまだ制限は多いが出産立ち会いだけ一部解除し、少し皆さんの不安は解消されたようだ。
よかった。
また状況見ながら徐々に解除していこうと思う。
さて、ここでいつもブログをみていただいている(そんなにずっとみてくれている方はおられないかもしれませんが・・・)賢明な読者の方であれば、
「あれ、この前ブログ更新されたばかりなのに今回は更新が早いぞ?いつもは月末なのに」
と思われたかもしれません。
はい、実はちょっと表のお知らせに出すにはちょっと恥ずかしいのでここでお知らせしたいことがありまして・・・
実は7月に自分自身が手術することになりました。
ブログでは昨年より病気で治療中であることは何となくお伝えしていました。
皆さんから本当に多くの心強い応援をいただき治療はこれまでの所なんとか順調でした。そしてこの度ついに手術することになり今回はしばらく入院、療養(7月いっぱいくらい)する事になります。もちろんその間の病院は加藤先生がしっかり守ってくれているので外来、お産などのご心配はいりません。僕自身も手術後に体重が減ってもよいように病気で減っていた体重もしっかり戻していましたので(戻しすぎだったか)8月には体調をみながら復帰しようと思っています。ご心配ご不便おかけしますが、あまり心配なされないようお願いいたします。(この辺のことははっきり言わないと色々間違ったうわさが流れてもいけませんので)
多分7月のブログも調子よければ書こうとは思っていますのでまた追って経過報告はさせていただきます。
それではまた
緊急事態宣言解除
新型コロナウイルス感染に対する緊急事態宣言が全国で解除された。
閉塞した息苦しい生活からやっと開放されると安堵する一方、必ず第2波は来るといわれておりまだまだ安心は出来ない。世間の人々は今後も当分の間、新しい生活様式を模索しながら日常を取り戻す事になりそうだ。
当院も緊急事態宣言後より面会、立ち会い、里帰り分娩などで皆様には大変なご不便とご心配おかけして申し訳ありませんでした。皆さんから診察の度に再開についての問い合わせが頻繁にあり、出来るだけ早く戻してあげたいという思いもあり心苦しく思っていました。
緊急事態宣言解除を機にまだまだ慎重にではありますが徐々に制限を解除していく予定です。近日中にお知らせしますが、今後の情勢もみながら段階を踏んで徐々に戻してい来たいと思いますのでよろしくお願いします。
さて様々な解除がなされている中、やっと戻ってよかった〜と思うのは学校が再開したことだ。こんなに長い間(ふだんの夏休みより長く!)子供たちがずっと家にいるというのはほんと大変!(まあ特に大変だったのはほとんど嫁だったのだが)
巣ごもり生活も長期化してくると規則正しかった(?)生活はみだれてくるし、みんないらいら、もやもやとしてくる。友達と会えばすこしは良くなるかな。
ただ自宅で長期間巣ごもるというつらい状況でもかならず良いことはある。
今回の場合、子供達が今の時期にこんなに長く家で一緒に過ごせたことが長い目で見ると兄弟の結束を高める良い経験になったであろう事だ。
うちの子供らは今年の4月から各々通う学校がばらばらになり、普通ならそれぞれ勉強、クラブ、友達のことで各々忙しくなってくるはずだった。それ以前から一番上もすでに県外に出ていたし、外出できていた頃は各々の趣味趣向も違うので、徐々にばらばらになり始めてはいた。
しかし、コロナによる巣ごもり生活は長く家に居続けるという特殊な環境であるが為、夕食はほぼ毎日全員でワイワイ言いながら食べたし、ゲームなんかも子供達がお互いの能力を測りながらの協力プレイでみんな盛り上がる時間が過ごせた。こんな一体感を家族全員で共有できたのは本当に貴重な経験だったと思う。この先みんな大人になって離ればなれになってもずっと心の中で仲良くつながってくれたらうれしい。
さて学校再開するがそういえば入学以降ほとんど行ってない。
出がけに「道に迷うなよ!」なんてやりとりを冗談まじりで声をかけると
「忘れるわけないじゃん!」と返事。
でも実は冗談ではなく少し心配が・・・
というのも自分は筋金入りのひどい方向音痴なのである。
宇部にいた頃は行動範囲も狭かったので間違っても大きな問題とは思っていなかった。
大学に入り久留米に住むことになった時も新たな土地では土地勘もないのでやはり道に迷ってもそんなもんだと思っていた。そもそも道を尋ねて「この道を西の方へ」とか「筑後川方面へ」と言われたって分からないではないか。
しかし自分の方向音痴は人よりひどいんじゃないかと自覚しだしたのは医師になってからである。
産婦人科の新人医師はお産の当直なんてまだ出来ないから子宮がん検診に行くことがメインになる。4月になると筑後中心に数多くの公民館で癌検診が行われるので色々な町に自家用車で行かせてもらうことになる。これはこれで楽しくはあった。
通常日程が決まると健診の会社から地図が届くのだがこれが手書きだったりする。
ツボを押さえた地図だと推測されるがこの地図が自分には読めなかったらしい。一応行く前に行ったことのある同僚に聞くと「そんなに難しくないよ」とさらっと説明され自分なりにも場所を理解したつもりになる。
しかし実際現場に向かうと本当によく道に迷う。2回に1回は道に迷っていたと思う。
ただほとんどは時間内にたどり着いていたので大事には至っていなかったが、時間ぎりぎりになりどきどきしながら地図とにらめっこで必死にたどり着くといったこともよくあった。でもこれ程度のくらいは他のみんなも迷ってるもんだと思っていた。
しかしある日の癌検診にて
いつも通り早めに出たがやはり初めて行く健診場所に四苦八苦。
ただ今回はいつもと違い途中から本当に見当が付かない!
慌てると曲がる道を通り過ぎるし、道は通勤時間で混んでるから簡単に戻れない。しょうがないからこの辺で曲がって戻れば目的地に近づけると思ってさらに深みにはまってしまった。
そのときはすでにコンビニとかで聞いたけどさっぱり理解できず。
そろそろ遅刻しそうになるので大学医局から連絡取ってもらい検診の会社から連絡。
改めて今いる場所を説明し、指示を仰ぐがやっぱりどうしても地図の位置と教えてもらう場所が理解できない!
そしたらついに担当者が
「電話で先生の今いる場所は分かりました。
そこから動かないでください!、迎えに行きます。」
結局来てもらった車に誘導されて健診場所へ。怒られはしなかったが多分相当大分あきれられたであろう。このときに大分懲りたのでかなり慎重にはなったが、実はまだひどいエピソードはいくつもあったりする・・・
その後ほどなくしてカーナビというものが出て、高かったが生活必需品だと思ってすぐ買った。この重度の方向音痴はうちの子の誰かに受け継がれいるはずだ。